フロストフラワーを知っていますか?

2021年2月27日〜28日 北海道 屈斜路湖

 

先日、友人に

「星がぐるぐるしている写真を撮らないのか?」

と言われたので、カメラを抱えて撮りに行き、失敗したのは先週のこと。

 敗因)ピントが合ってない

    途中で電池が切れる

    撮り始めたのが朝の4時で時間がない

    超寒い

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星がぐるぐるする写真

 

今回、再挑戦しようとお出掛けしましたが、あえなく不戦敗となりました。

 敗因)今宵は満月

雪景色に満月の明るさたるや。

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月と硫黄山(実際の明るさもこのくらい)

悔しいので露天風呂で月見風呂と洒落込みました。

外気温は氷点下15度以下でしたが、気持ちよかったです。

時々、コーンッ! と良い音が聞こえます。

例えるならば、木こりが斧を木に打ちつけるような、そんな音です。

与作でしょうか?

まぁ、木こりが斧を木に打ちつける音、聞いたことはないのだけれど。

(音の正体は後ほど)

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コタン温泉露天風呂

星を撮るのは失敗しましたが、翌朝、霧氷の写真を撮ろうと車中泊

起床すると窓ガラスが凍りついているのはいつものことです。

外に出て車を走らせると、霧氷に覆われた木々が幻想的な景色を彩っています。

ほとんど白一色ですけどね。

 

清少納言も言いました。

冬はつとめて。

早朝の雪景色は心を洗うかのよう。

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霧氷並木

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霧氷の枝

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霧氷の木

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ふっくらシジュウカラ

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凍結した屈斜路湖と雲と。

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白鳥の羽ばたき

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白鳥と凍結した屈斜路湖

屈斜路湖周辺をうろうろとしていましたら、湖上にフロストフラワーが咲いていました。

フロストフラワーあるいは霜の花と呼ばれるこの現象は、

「積雪のない氷上、気温が氷点下15度以下、風がない」

の3条件が揃った状態で水蒸気が霜になり、夜間に成長して出来上がるそうです。

羽根のような雪の結晶。

条件が整えば拳大くらいになるそうです。(今回は直径2センチくらいでしょうか)

 

水たまりやアイスバーンの上でもできそうですが、風情って大事だと思うのです。

霧氷もそうですが、昼前には溶けてしまう儚さも風情upに貢献しています。

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フロストフラワー(手前)

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フロストフラワーの結晶

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フロストフラワーのサイズ感

さて、夜中の音ですが、木こりの所行ではありません。

犯人は凍てつく寒さ。

 

 「凍裂」という現象によるものです。
木に含まれる水分が厳しい冷え込みで凍り、膨張し木が縦に裂ける現象で、
裂ける時に発生する音が、夜のしじまに響き渡るのでした。

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凍裂の被害者

寒いっていうか、痛かったものね。寒さで。